人生の特別な瞬間を彩るサービスを提供する株式会社マコセエージェンシー。事業拡大と共に、経理業務は複雑化の一途を辿っていた。なぜなら、セット商品の割引率、取引先ごとの特別ルール—すべてがベテラン社員の手書きノートの中にのみ存在していたためである。
「1日200〜300件もの受注を、毎月締め日には全員で残業して処理していました。繁忙期には月平均80時間もの残業が発生し、経理部門はいつもピリピリとした雰囲気に包まれていました…。」
そう振り返るのは、山下大輔氏。デザイナー出身の彼が見たのは、非効率な業務が生み出す、精神的な疲弊だった。会社の「財産」である請求業務を、属人的な手作業に頼り続ける限界。この状況を変えたい—その想いがシステム導入への第一歩となった。
こうした課題は、日々の業務に奮闘する現場で、誰もが一度は感じたことのある葛藤ではないか。
